クリニックからのお知らせ
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- 【クリニックの活動】ラオスの小児病院のセミナーに参加しました
先日、NPO法人フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN代表の赤尾看護師を招いたセミナーに、ひかりクリニックのスタッフも参加させていただきました。
フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーは1995年に創設された、世界の子どもたちの笑顔のために医療支援を行う団体です。
現在、カンボジアとラオスの2拠点でクリニックを立ち上げて、クリニックの運営支援を行っています。
1999年に最初のカンボジアのアンコールワットにアンコール小児病院を開院し、これまで160万人以上の子どもたちを治療してきました。
フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーのミッションは、医療の提供だけでなく、医療スタッフの育成、病気の予防や健康管理の方法について支援し、現地のスタッフだけで現地の人のための病院運営・医療提供ができるようになることが目標です。
カンボジアのアンコール小児病院は、1999年の開設後、2012年に現地のスタッフで運営をができるようになりました。
2015年、ラオスに「ラオ・フレンズ小児病院」を設立。
現在、フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの赤尾さんは日本での団体の代表を務めながら、ラオス現地でスタッフ・指導者として、小児病院運営・スタッフ教育や訪問診療を中心に活動されていらっしゃいます。
↑ラオフレンズ小児病
なお、この病院は世界中からの寄付で運営されています。
セミナーでは、フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANのラオスでの医療活動の様子、ラオスと日本での医療状況の違いなど、現場に立つ赤尾看護師だからこその目線でリアルなお話を聞くことができました。
例えば、幼児の死亡率・・・・
出生児1000人中5歳未満で死亡してしまう子供の数が日本ではたった3人に対し、ラオスでは、64人という現状があります。
このような問題の原因の背景には、ラオスの医療が適切に子どもたちに行き届いていない現状があります。
赤尾代表はこのことをセミナー中で「医療が遠い」と表現されていました。
①家から病院までの距離が遠い
片道何時間もかかる道のりは、ぬかるみ車も立ち往生するほど
②行くか、行かないかの選択
例えば、指にやけどをしても、痛みがおさまり、食事や歩行に不自由がなければ、やけどが原因で指がくっついて動かせなくなったとしても病院へ行くという選択をしないことも多いのが現状です。
③病気は悪いものがついている
祈りやコインで皮膚をこすり悪いものを外に出すことで病気が良くなるという文化的な信仰も強くあります。
④そもそも…医療の質が整っていない
病院に行くと決めたとしても、清潔な環境や医療の知識に乏しく適切な処置が受けられないのです。
⑤医療を受ける以前の準備ができていない
1日に3回薬を飲む事、と言われても時計を使わない生活を送っているため時間がわかりません。
こうした場合、医療スタッフは時計の読み方から教えます。
治療を受けるために患者本人や家族に「準備」が必要なのです。
↑ラオスでの訪問看護(アウトリーチ)の様子
私たちの日本で受けられている当たり前の医療が、ラオスでは大変貴重であることを、改めて考えさせられました。
フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの支援方法は、金銭的な支援以外にも、本やDVDの送付、イベントへのボランティアスタッフとしての参加による支援など、一人からでもできることが多くあります。
医療を提供する一員として、ひかりクリニックでは、ラオスの小児病院の運営をフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANを通じてこのラオフレンズ小児病院の支援を行っています。
一人の小さな支援が、やがて大きな支援に繋がるように、これからもひかりクリニックではカンボジアやラオスの子供たちの笑顔のために、できることをひとつひとつ取り組んで参ります。
◆フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN
ホームページ:http://www.fwab.jp/
赤尾代表のブログ:https://akaisippo.exblog.jp/
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ひかりクリニック
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